社員の仕事紹介 -品質保証-
品質を守り続けるために「赤福でいちばん手を差し出される人」に密着

品質保証=白衣を着て顕微鏡?
品質保証のシゴトと聞いて、みなさんはどのようなイメージを思い浮かべるだろうか。商品の検査をするために、白衣を着て顕微鏡をのぞいている…というイメージをお持ちの方が多いかも知れないが、赤福の品質保証部のシゴトはそれだけに留まらない。一口に品質保証といっても、製品や製造工程の検査業務、工場内や店舗がクリーンに保たれているかの巡視業務、従業員の検便検査、使用している原材料が法令や社内規定に沿っているかの調査、お客様から製品に対する申し出があった場合の対応、また、新商品が出る場合の検査・表示の作成など業務は多岐にわたっている。
今回は、2016年入社の篠原に密着した。
この日は現場で、製造部門の従業員の手洗いのチェック業務だ。機械化が進んでいるが、まだ手作業が必要な工程も多く、 安全な商品を作るためには手洗いに求める水準も高くなる。検査時に現場にいる全ての従業員の手をキットで拭き取り、しっかりと手洗いが出来ているか検査する。
「作業の邪魔にならないように、でも検査は全員分しっかりと行わなければならないので気が抜けないですね。検査結果が全員合格であるように、祈りながら拭き取り検査をしています。」(篠原)
合格・不合格を出すためだけではなく、従業員の食品安全に対する意識を常に高く持ってもらうための検査であり、品質保証部の重要な業務のひとつである。
品質保証=工場内だけのシゴト?
別の日は工場服ではなくスーツに袖を通し鳥羽支店へ車を走らせた。昭和29年から営業している歴史ある店舗の巡視だ。 従業員の手洗いチェックに始まり、ATP検査、使用器具の拭き取り検査、落下菌検査、測定機器の校正、店舗が清潔に保たれているかのチェックなど、検査事項は十ヵ所以上に及ぶ。いかに店舗の運営の手を止めずに、効率よく検査を行えるかが、鍵となってくる。
「先輩は店舗の方とうまくコミュニケーションを取りながら、スムーズに進めていくので、私も早く先輩のようになりたいです。」
赤福は喫茶店舗が名古屋にもあるため、出張検査に行くことも。また、全国各地の百貨店で行われる催事に出展する際の立ち上げ時の衛生状態などの確認も行っている。だから時には飛行機に乗ることだってある。
「業務範囲が伊勢地区だけに留まらないのは大変なこともありますが、面白いところだとも思います。」

差し出される手の向こうに見ている未来
Iターンで赤福に就職した篠原。大学を選ぶときから食べ物に関する分野に興味があり、就職も場所に拘らず、食品業界で探していたそう。赤福なら自分のやりたいことができ、自己の成長につながると思い就職した。
今後やりたい事を聞いてみると、
「店舗や工場などを細菌レベルでクリーンにする取り組みを進めていきたいですね。消費期限を延ばす取り組みや商品開発にも関わっていきたいです。」
穏やかな笑顔の中にも、しっかりとした自分のビジョンを持つ。 取材中に、「時間まだ大丈夫ですか?」と気に掛けてくれる優しさを兼ね備えた篠原の将来が楽しみである。
